スプリトのガイドブック

YOUR GUIDE TO SPLIT
スプリトの位置
スプリト
市名
Grad
スプリト
Grad Split
地域区分
Županije
スプリト=ダルマチア郡
Splitsko-dalmatinska županija
人口
Stanovništvo
178,100人(2011年)
行政ウェブサイト https://www.split.hr/

スプリトはクロアチア中部、アドリア海に面するクロアチア第二の都市です。

元々は紀元前に入植してきたギリシャ人が貿易を細々と行っていたのが町の起源で、共和政ローマ(ローマ帝国)によってスプリトの近郊サロナを州都とするダルマチア属州を建設し、その際にスプリトは現在の名前にも通じる「スパラトゥム」と名付けられました。

244年にサロナで生まれ、その後ローマ皇帝となったディオクレティアヌスは自らの死期を悟り、305年にローマから故郷ダルマチアへ戻り、スパラトゥムに余生を過ごすための宮殿を建設します。これが現在のスプリト旧市街そのものにあたる「ディオクレティアヌス宮殿」です。

7世紀にはサロナが異民族の侵入によって壊滅し、難民となった住民たちがスパラトゥムへ移住してきます。ディオクレティアヌスの死後は廃墟同然となっていた宮殿ですが、要塞のごとく堅牢な造りになっていた宮殿の防御力を活かし、それをそのまま町として再建し利用することになります。

現在ではディオクレティアヌスが築いた宮殿をベースに、時代ごとに増築されていった建物が混在する不思議な空間が広がっています。オリジナル部分も保存状態が極めて良く残っていて、1979年にはこの宮殿全体が「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」としてユネスコ世界遺産に登録されています。

スプリトへのアクセス・交通

スプリト国際空港
Zračna luka Split

スプリト空港はスプリトの町から西へ約20キロほど離れた空港で、クロアチアで2番目に規模の大きな空港です。

クロアチア国内線とヨーロッパ内からのフライトが中心で、長距離便はないので日本からの旅行ではそれほど利用頻度は高くありませんが、クロアチア航空がザグレブ、フランクフルト、ミュンヘン、ローマへ路線をもっているのでザグレブからの移動を時短で済ます場合や、乗継で直接スプリトへ出入りする場合には重宝します。

2019年7月には手狭になった旧ターミナルから、新設されたターミナルへ全面移転しました。

スプリトの町とはやや離れていますが、空港シャトルバス、スプリト市バス、タクシー、レンタカーなどで簡単に行き来できます。

空港シャトルバス(PLESO PRIJEVOZ運行)はスプリト空港〜スプリト・バスターミナル間での運行で、片道30クーナ・所要約30分です。フライトに合わせて運行されるので毎日運行時間が違います。空港ではターミナルのすぐ外に乗り場があります。

スプリト市バス(PROMET SPLIT)は37番バスがスプリト〜スプリト空港〜トロギール間で運行しています。時間は約50分〜1時間と少しかかりますが、17クーナとお安め。ただ、スプリト側の発着場所がバスターミナルではなく、1キロほど離れたスコイシャン・ターミナル(Sukoišan - Autobusni Kolodvor)となるので注意。

タクシーの場合は旧市街周辺まで約300〜400クーナ、約30分です。Uberも利用可能で、タクシーより2〜3割安く利用できます。

スプリト空港新ターミナル

スプリト空港新ターミナル

Ballota

スプリト港
Luka Split

ディオクレティアヌス宮殿前に広がる大きな港で、中央駅とバスターミナルも同じエリアに集中しているスプリトの交通の要衝です。

年間500万人以上の利用があり、アドリア海沿岸では最大、地中海全体でも11位の規模を誇ります。

大きな埠頭が4つあり、フヴァル島、コルチュラ島、ドブロブニク方面への高速船・フェリーが日中は頻繁に発着し、毎日夜になるとイタリア・アンコーナ行きの夜行フェリーが出港していきます。

国際線フェリー利用の際は港の奥(南)にあるターミナルでチェックインと通関が必要ですが、国内線利用でチケットを持っている場合は出港する埠頭へ直接行けばOK。ヤドロリニヤ(Jadrolinija)、カペタン・ルカ(KAPETAN LUKA)など大手の船会社は埠頭にチケットブースを設置しているので、そこでもチケットは購入可能。

クロアチアツアーズでプラン作成・手配をさせていただいた場合で行程に船が含まれる場合は原則として事前にチケットを手配するので、手続きは無くそのまま船に乗船可能です。(乗船の際にQRコードのついたチケットを提示するだけでOK)

スプリト港

スプリト港

スプリト・バスターミナル
Autobusni Kolodvor Split

スプリト港の前にあるバスターミナルで、クロアチア国鉄のスプリト駅に隣接しています。

ザグレブやドブロブニクに比べると小さいバスターミナルですが、チケット売り場、荷物預かり所、カフェなどは一通り揃っています。

空港シャトルバス(PLESO PRIJEVOZ運行)の発着もここ。

各地からの所要時間はザグレブから約5〜6時間、ドブロブニクから約4〜4.5時間、ザダルから約3時間、プリトヴィツェ湖群国立公園から約4〜4.5時間、リエカから約8時間、サラエヴォから約6〜7時間。

スプリト・バスターミナル

スプリト・バスターミナル

スプリトの市内交通

スプリト市バスAutobus / PROMET SPLIT

スプリト市バス

Promet Split

スプリトの町中は基本的に徒歩で歩いて回れるのでそれほどバスの利用頻度は高くありませんが、ソリン(サロナ遺跡)やトロギールへ日帰りする際に利用価値大。

旧市街・ディオクレティアヌス宮殿内はバスや車が入れないため、その周辺での乗り降りはバスターミナル、聖フラネ教会前などに限られます。市内・近郊の市バスのターミナルはディオクレティアヌス宮殿の北にあるスコイシャン・ターミナル(Sukoišan - Autobusni Kolodvor)です。

スプリトの主な見どころ

スプリトの見どころはほぼ旧市街・ディオクレティアヌス宮殿内に集中しているので、すべて徒歩で見て回ることが可能です。

ただ、スプリトの起源となったサロナ遺跡(現・ソリン)やトロギール、クルカ国立公園、フヴァル島などスプリトをベースにして日帰りできるスポットも多いので、できるだけ長く時間をとって滞在するのもオススメです。

ディオクレティアヌス宮殿
Dioklecijanova palača

ディオクレティアヌス宮殿

ディオクレティアヌス宮殿の中心、ペリスティル

ディオクレティアヌス宮殿

完成当時の俯瞰図

ローマ皇帝ディオクレティアヌスが退位後に余生を過ごすために建設した宮殿で、スプリトの町はその宮殿をベースに作り上げられたものです。

宮殿のオリジナル部分は南北214メートル・東西174〜181メートルのわずかに台形の形をしていて、現在青空市場があるフルヴォイェヴァ通り(Hrvojeva)通りが東の端、ブラチェ・ラディッチ広場(Trg Braće Radić)が西の端にあたります。

高い城壁に囲まれ、現在では一部が建物と同化していますが、入り口は東西南北にひとつずつ設置された門で、どの門から入っても中心の広場「ペリスティル Peristil」に繋がっています。

北門は金の門(Zlatna vrata)と呼ばれ、サロナと繋がる街道の終点でもあったため、正門はこれ。北門の前には10世紀の司教グルグール・ニンスキ(Grgur Ninski)の巨大な像があり、「左足の親指を触りながらお願い事をすると叶う」と言われているパワースポット。

東門は銀の門(Srebrna vrata)で、現在は周辺に市場や屋台が出ているにぎやかな通りに面しています。周囲には教会を含むいくつかの建物が建っていましたが、第二次世界大戦の爆撃で崩壊し、現在は門とその周りの城壁だけが残っています。

西門は鉄の門(Željeznih vrata)で、元々は兵舎の前にあったことから兵士の通用口として利用されていたと言われています。現在はナロドニ広場から通じる細い路地にあり、時計塔が立っているのが目印。この時計塔の時計は目盛りが12ではなく24ある珍しいもの。

南門は銅の門(Mjedena vrata)で、建造時には海に面していた部分です。ディオクレティアヌスが船で宮殿を出入りする際にはこの門を使ったとされていて、水路がそのままペリスティルの手前まで繋がっていたと言われています。

ペリスティル
Peristil

ペリスティル

ペリスティル

ディオクレティアヌス宮殿の中心で、東西南北4つの門から伸びる道が交差するポイントです。

この南側(海側)にかつてはディオクレティアヌスの住居部分があり、東側に霊廟(となる予定だった)大聖堂、西側に洗礼堂があります。

現在では広場でコンサートやイベントが開かれ、年中賑わうスポットでもあります。

夜はライトアップされ昼とは違う雰囲気となり、石段にはクッションが置かれてコーヒーやお酒を楽しむこともできます。

ヴェスティブル
Vestibul

ヴェスティブル

ヴェスティブル

ペリスティルから南へ進むと、真ん中に穴の開いたドームのある空間に出ます。これはヴェスティブル(=前庭)で、ディオクレティアヌスの住居部分への玄関の役割を果たしていた場所。

建造当時のオリジナルを非常によく残している部分のひとつで、真ん中の穴が開いた部分はかつては美しいモザイクがはめ込まれていたと言われています。

夏季にはここでクラパ(Klapa)と呼ばれるダルマチア地方伝統の男声アカペラのコンサートなども開かれます。

聖ドムニウス大聖堂
Katedrala Svetog Duje

ディオクレティアヌス宮殿

聖ドムニウス大聖堂

ペリスティルの東側にある聖堂で、宮殿外からも望むことができる高さ57メートルの大きな鐘楼がシンボル。

元々はディオクレティアヌス本人の霊廟として建造されたもので、ブラチ島などから運ばれた上質な石灰岩と大理石で造られています。7世紀頃にカトリック教会として利用されるようになったと言われていて、1100年に鐘楼が追加されただけでほぼオリジナルの姿を1300年以上に渡って保っていて、手が加えられていない(改増築・改修などをしていない)教会としては世界最古のもののひとつです。

当初はディオクレティアヌスの石棺が聖堂中央に安置されていましたが、後年に破壊され現存していません。

聖堂入口の扉も必見で、クロアチア人彫刻家アンドリヤ・ブヴィナによって1214年頃に制作されたもの。ウォールナット材の二面に受胎告知からイエス・キリストの昇天までの場面が各14場面ずつ刻まれています。

鐘楼の上は展望台になっていて、スプリトの市街地と港が一望できます。大きな鐘が吊り下がった下を壁伝いに階段を上がっていくので、高所恐怖症の人はやや注意。

入場料は大聖堂と宝物殿の入場は35クーナ、鐘楼は20クーナ。

宮殿の地下室
Podrumi Dioklecijanove palače

宮殿の地下室

宮殿の地下室

ペリスティルから南方向へ地下に伸びる空間で、かつてはその上部にあったディオクレティアヌスの居住区画を支えていた部分。

上部区画は既に原型をとどめていませんが、地下室に残っている区割りは建造当時そのままで、上部構造がどうなっていたかを知る資料として貴重なものです。

建造当時から空間自体は食料庫やワイン蔵として利用されていて、中世にはスラム街やゴミ捨て場となり廃墟同然だったものを19世紀に発掘し再整備しています。

現在はペリスティルから海沿いのプロムナード(Riva)を繋ぐ通路として機能していて、多くのお土産屋が並んでいます。中世に利用されていたとされるぶどうやオリーブの圧搾機、発掘途中の現場が展示されたコーナーもあります。

ナロドニ広場
Narodni Trg

ナロドニ広場

ナロドニ広場

ディオクレティアヌス宮殿の西門(鉄の門)から外へ進んですぐの場所にある広場で、中世にかけて宮殿外に市街地が拡大した際に形成された場所。

広場に面して多くのレストランや規模の小さな雰囲気の良いホテルがたくさんあり、このあたりに宿泊するのもオススメ。

さらに西に進むと旧市街の端にあたるマルモントヴァ通り(大理石がまぶしいショッピングストリート)があり、そこに至るまでは迷路のような細い路地が入り組んでいて、小さな店がたくさん立ち並んでいます。

ドブロブニクに比べると物価が旅行者向けというほど高くはなく、同じような店も多いのでお土産調達をここでするのもオススメです。

サロナ遺跡(ソリン)
Arheološki park Salona-Solin

サロナ遺跡(ソリン)

サロナ遺跡・テルマエ跡

サロナはローマ皇帝ディオクレティアヌスの故郷であり、スプリトが栄えるよりはるか前の紀元前1000年頃にイリュリア人によって興された町で、現在はソリン(Solin)という町の外れにその遺跡が残されています。

ローマ帝国によってイリュリアは滅ぼされますが、サロナはローマ帝国・ダルマチア属州の州都として発展を続け、4世紀にはダルマチアにおけるキリスト教の中心地としても栄えました。

初期のキリスト教の聖堂や洗礼堂をはじめ、ローマの象徴でもあるテルマエ(浴場)遺跡、最大18,000人収容とも言われる円形劇場跡などが残されています。

イタリア・ローマなどに残る遺跡と比べると崩壊している部分が多いので、想像力を働かせて古代に思いを馳せる必要がある場所ではあります。

アクセスはスプリト市バスが便利で、スプリト市内からはマルモントヴァ通りの北端にある国立劇場(通称HNK)前のバス停から1番のバスで約20分。
遺跡公園の中で最も南にある円形劇場まで見学するなら、そのまま南側の出口から大通り(イヴァナ・パウラII通り)から37番のバスでスプリトへ戻ることができます。公園を背にして左方向に行くバスに乗ること。反対に行くと空港・トロギール方面に行ってしまうので注意。乗車券は2ゾーン分で片道13クーナで、スプリト市内のキオスク(TISAKなど)で往復分買っておくことをオススメします。

スプリトのオススメホテル

クロアチアツアーズが厳選したスプリトのホテルをご紹介します。

クロアチアツアーズではご案内するホテルに一定の基準を設け、どれだけ安くてもその基準を下回るホテルをご案内することはありません。
ただ泊まるだけ」とお考えの方もいらっしゃると思いますが、泊まるホテルは意外と印象に残るものです。

ピアッツァ・ヘリテージ
PIAZZA HERITAGE

スプリトのホテル、ピアッツァ・ヘリテージ

スプリト旧市街の中心にあたる、ナロドニ広場にあるホテルです。
旧市街のど真ん中にあるので、夜の街歩きも安心です。周辺はレストランやカフェも多く賑やかな雰囲気。
ディオクレティアヌス宮殿(西門)へは徒歩1分、港・バスターミナルへも徒歩10分弱なのでスプリトの観光の拠点として最適。
世界遺産の中に泊まる、という経験も貴重です。
※専用車手配がある場合、専用車の降車場所からホテルまでポーターサービスがご利用いただけます。
Ul. Kraj Svete Marije 1, 21000 Split
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Wi-Fi| レストラン| バー

ヴェスティブル・パレス
VESTIBUL PALACE

スプリトのホテル、ヴェスティブル・パレス

ディオクレティアヌス宮殿の内部、ヴェスティブル(前庭)の脇にあるわずか11部屋の小さなラグジュアリーホテルです。
本館と別館(Villa Dobric)があり、本館は聖ドムニウス大聖堂の向かい、別館は宮殿外・ドブリッチ教会の裏手にあり、距離は約250メートルほど離れています。
本館と別館は予約時に指定可能です。
※専用車手配がある場合、専用車の降車場所からホテルまでポーターサービスがご利用いただけます。
Ul. Iza Vestibula 4, 21000 Split
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Wi-Fi| レストラン| バー

ヴィラ・マテジュスカ
VILLA MATEJUSKA

スプリトのホテル、ヴィラ・マテジュスカ

旧市街&ディオクレティアヌス宮殿の西門から徒歩5分ほど西に離れたエリアのアパートメントホテル。
スプリト駅、バスターミナル、港までは海沿いを歩いて約10分ほど。
レンタカーがある場合は旧市街近辺は停める場所がありませんが、このあたりまで来ると駐車場がいくつかあるので便利
1階は食堂(Konoba Matejuska)で、周辺にもレストランが多くあります。
ランドリーとスーパーも徒歩1分圏内にあるので長期滞在にもオススメです。
Ul. Tomića stine 3, 21000 Split
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Wi-Fi| キッチン

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