モスタル(ボスニア・ヘルツェゴビナ)のガイドブック

YOUR GUIDE TO MOSTAR, BOSNIA & HERZEGOVINA
ボスニア・ヘルツェゴビナ国旗

ボスニア・ヘルツェゴビナ国旗

ボスニア・ヘルツェゴビナとクロアチアの位置関係

「ボスニア・ヘルツェゴビナ Bosna i Hercegovina」と聞くと、クロアチアよりもどうしても「紛争」のイメージがまだ濃いかもしれません。

ユーゴスラビア時代からボスニア・ヘルツェゴビナはボシュニャク人(ムスリム)、セルビア人(正教徒)、クロアチア人(カトリック教徒)が共生する多民族国家でした。

1991年、クロアチアやスロベニアが相次いでユーゴスラビア連邦からの独立を宣言し、クロアチアでは独立紛争が始まりました。
ボスニア・ヘルツェゴビナでも各民族間での独立・分離の動きが活発となりましたが、「ユーゴスラビアから離脱するクロアチア」という構図だったクロアチア独立紛争とは異なり、多民族国家だったボスニア・ヘルツェゴビナでは内部での対立が激化し、内戦状態となっていきます。

第二次世界大戦後のヨーロッパでは最悪の紛争となったボスニア・ヘルツェゴビナ紛争は1992年4月から1995年12月までの3年半にわたって続き、NATO(北大西洋条約機構)軍の介入を経て、死者20万人・難民200万人を出す結果となりました。

1995年の戦闘停止、さらには和平条約であるデイトン合意を経て、現在はボシュニャク人とクロアチア人主体のボスニア・ヘルツェゴビナ連邦と、セルビア人主体のスルプスカ共和国の2国で「ボスニア・ヘルツェゴビナ」が構成されていて、民族間対立は燻りつつけながらも紛争終結後25年が経ちました。

クロアチアの南側の国境の大部分はボスニア・ヘルツェゴビナと接していて、クロアチアからは簡単に行き来をすることができます。

クロアチア旅行にちょっとプラス!モスタルの主な見どころ

ボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルはクロアチア国境に近く、スプリトやドブロブニクと道路が繋がっているので比較的行きやすい町。

公共交通機関を使ってだとやや不便ですが、スプリト〜ドブロブニク間の移動を専用車を使って移動する場合にはぜひ組み込みたい場所です。

また、スプリト・ドブロブニクからの日帰りも専用車ならば問題なく可能です。

モスタル
Mostar

スタリ・モストとモスタル旧市街
コスキ・メフメット・パジナ・モスクとネレトヴァ川

モスタル(Mostar)はボスニア・ヘルツェゴビナの南部、クロアチアから見るとスプリトの南東にある町で、街の真ん中には南北にネレトヴァ川が流れています。

ローマ帝国支配下ではクロアチアのアドリア海沿いと同じくダルマチア属州に含まれていて、中世まではキリスト教地域でしたが、1468年にオスマン帝国の支配下に入り、イスラム教地域となります。

オスマン帝国衰退後は主にキリスト教とイスラム教が共生する町となり、それらの独自の文化が建築などにも表れた美しい町でしたが、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争で町は大きな被害を受け、多くの教会やモスク、さらには町の象徴でもあった橋「スタリ・モスト Stari Most」も破壊されてしまいました。

スタリ・モストStari Most

スタリ・モスト(=古い橋の意)はオスマン帝国時代の1566年(ないしは1567年)に木造の橋から石造りのものに掛け替えられた橋で、全長30メートル、水面からの高さは最大24メートルのアーチ橋で、足場をどうしたのか、どうやって両サイドを繋いだのかなど不明な点も多く、当時のオスマン帝国の技術力の高さが伺える建築物です。

1993年11月9日、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争のさなか、ボシュニャク人勢力と対峙していたクロアチア系民兵によって橋は破壊。すべてはネレトヴァ川に崩れ落ちました。

戦後、2004年にユネスコとトルコ系企業の支援により橋は再建。2005年にはボスニア・ヘルツェゴビナ国内で初の世界遺産として登録されました。

橋の両端(東西)にある塔は17世紀に建てられたもので、この2つの塔は「モスタリ Mostari=橋の守護者」と呼ばれ、これがモスタルの町の語源にもなっています。

コスキ・メフメット・パシナ・モスクKoski Mehmed-pašina džamija

スタリ・モストの北東側にひときわ目立つミナレット(塔)のあるモスクで、橋から歩いていくと旧市街の雑踏を抜けた先に入り口があります。

約30メートルの高さのミナレットは階段で上がることができ、上は非常に狭いですがスタリ・モストと旧市街の眺めは絶景。

有料トイレと売店、小さな庭があるので、休憩スポットとしても利用できます。

モスタルへのアクセス

クロアチアツアーズで手配をさせていただく、クロアチアとセットでモスタルへ行く旅程の場合、原則として専用車でのご案内とさせていただいております。
(バス手配も可能ですが、便数が少なく、かつ国境での渋滞による遅延が多いため、その場合はモスタルで宿泊を挟むことをオススメしています。)

専用車の場合の所要時間は、ザグレブから約5時間、スプリトから約2時間、ドブロブニクから約2時間、サラエヴォから約2時間弱。

バスで

モスタルにはネレトヴァ川の西側と東側にバスターミナルがありますが、基本的にはモスタル駅横のバスターミナル(東側)がメインとして使用されています。
スプリトから約4時間(1日2〜3往復)、ドブロブニクから約3.5時間(1日3〜4往復)、サラエヴォから約2.5〜3時間(1日15往復)。

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